40代の男性に向けて、IWCをエンジニア出身の時計ライター

今回は、有名なトップガンとの共同開発モデルも並ぶ「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ」や、耐磁性能を備えた名作で知られる「インヂュニア」、独自のベゼル構造を備えた「アクアタイマー」など、“技術屋”のイメージを持つ時計ファンも多いIWCに注目しよう。エンジニアとしてのバックボーンを持ち、IWCファンで、40代に突入したばかりの筆者が、40代男性に向けてお勧めするIWCのモデルを紹介する。

IWCの歴史と魅力

IWCスーパーコピー代引き 優良サイト、1868年に時計職人のフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズによりスイスのシャフハウゼンにて創業された。フロレンタインの狙いは、アメリカの先端技術と当時まだ賃金が安かったスイスの労働力を結び付け、アメリカ市場向けの高品質なムーブメントと時計部品を製造することにあった。また、スイス時計産業の中心地から離れたドイツ語圏のシャフハウゼンを選んだ理由は、時計作りの伝統が根付いていたことに加えて、19世紀に始まったライン川の水力発電によって安定供給される電力を活用した製造技術の導入が可能であったからとされる。すなわち、伝統的な時計技術をベースとしつつ、創業当初から機械化による製造の効率化が図られていた点が、IWCの特徴のひとつだ。

 IWCは、高い耐磁性能を備えたモデルの量産化、量産性と信頼性を両立した手巻きムーブメントの開発、現在でも基本設計が流用される高効率な自動巻き機構の開発、量産を前提とした永久カレンダー搭載ムーブメントの開発、チタンやセラミックス製ケースの採用などを実現してきた。いずれも工業的なアプローチによる“量産”を実現していることがポイントで、IWCに“技術屋”のイメージを持つ時計ファンも多い。

40代男性に向けたIWCのお勧めモデル

一般的に、40代前半に役職や役割の転換期が訪れる。筆者がまさにその最中にあり、より大きなチームを任される方や、重要なプロジェクトのリーダーとなる方、実績を積んで独立、あるいは経営する会社の発展のタイミングという方も多いのではないだろうか。そのような節目に、その先の自身を支える1本、あるいは成功の記念となる1本を選ぶというのも良いだろう。

そこで今回は、技術力に定評のあるIWCが擁するコレクションの中から、40代男性に向けてお勧めモデルを紹介してゆこう。

「ポートフィノ・コンプリート・カレンダー」Ref.IW359001

IWC「ポートフィノ・コンプリート・カレンダー」Ref.IW359001
自動巻き(Cal.32150)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径41.0mm、厚さ11.7mm)。5気圧防水。158万4000円(税込み)。

IWCの中で最もドレッシーなコレクションが「ポートフィノ」である。北イタリアに位置し、風光明媚な景観からリゾート地として知られる港町のポートフィノに因んだモデル名である。それを反映してか、質実剛健なツールウォッチのイメージの強いIWCの中でポートフィノは、シンプルかつエレガントなドレスウォッチコレクションとして人気を集めている。

今回取り上げるのは「ポートフィノ・コンプリート・カレンダー」だ。本作の文字盤6時位置には、同軸による月表示と日表示を備え、12時位置にも同軸による曜日表示とムーンフェイズ表示を備える。本作の選定理由は、このような多機能をポートフィノのエレガントなスタイリングにまとめている点に加えて、これまでのIWCの歩みとの関りを感じさせるモデルである点である。そこでIWCの歴史を少しひもとこう。

1970年代後半に経営面で苦境に立たされていたIWCは、技術的資産を活用しながらラインナップを拡充する試みの中で、懐中時計用ムーブメントを多機能化して腕時計に仕立てることを発案し、懐中時計を思わせるラウンドケースに細身のラグを取り付けたモデルをリリースする。そのデザインをベースに小型化や薄型化が図られ、後に人気コレクションへと成長することになる。これが現在のポートフィノの基礎を築くこととなった。

1984年に誕生した「ポートフィノ」。その後アップデートが加えられ、さまざまなモデルが製造されるが、エレガントなスタイルは現行モデルにも引き継がれている。

ほぼ同時期にプレス技術や各種加工技術が向上し、手作業に頼るほかなかった精密な部品の製造について、形状の制約はあるものの量産化することが可能となりつつあった。これを受けて、IWCの技術者であるクルト・クラウスは、高精度なムーンフェイズ表示を備える永久カレンダー機構を、プレス部品の採用を前提に開発し、手に取りやすい価格でリリースすることに成功。これは、後年の時計技術に大きな影響を与えた。

では、本作に話を戻そう。本作は、ラウンドケースと細身のラグというポートフィノのアイコニックなスタイリングを継承し、搭載される自動巻きムーブメントCal.32150は永久カレンダーに加えて、高精度ムーンフェイズ表示を実現している。IWCの歴史に紐付いたシルエットと機構を搭載した本作は、IWCを深く知れば知るほど魅力を再認識できる、味わい深いモデルと言えるだろう。長きに渡って付き合う1本を選ぶのならば、候補に入れていただきたいモデルだ。

「ポルトギーゼ・クロノグラフ」Ref.IW371605

IWC「ポルトギーゼ・クロノグラフ」Ref.IW371605
自動巻き(Cal.69355)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。SSケース(直径41.0mm、厚さ13.0mm)。3気圧防水。123万7500円(税込み)。

「ポルトギーゼ」は、1930年代にポルトガルの商人による「マリンクロノメーター級の高精度な腕時計が欲しい」という要望に応えるモデルとして誕生した。高精度の実現のために懐中時計用ムーブメントを採用したことで、腕時計としては大型のケースに、懐中時計やマリンクロノメーターを思わせるアラビックインデックスが組み合わされ、これが今日までデザインコードとして引き継がれている。そして、かつては超大型の特殊時計といった趣であったが、現在では時計デザインの大型化によって広く受け入れられ、人気コレクションとして親しまれている。

1939年製造と言われている、オリジナルの「ポルトギーゼ」Ref.325。

今回取り上げるのは、クロノグラフを付加した「ポルトギーゼ・クロノグラフ」だ。ケース径41mmの特徴的な大きいサイズ感と、ケースいっぱいまで確保された文字盤がポルトギーゼらしさを生み出すポイントである。本作は、シルバーの文字盤にブルーの各針とアラビア数字インデックスが爽やかな印象で、カラーコーディネートに合わせてネイビーのレザーストラップが組み合わされる。6時位置にスモールセコンド、12時位置に30分積算計を備え、各インダイアルでインデックスが“見切れている”のが、懐中時計を思わせるディティールである。文字盤の見返し部には細かな秒スケールが刻まれ、正確な測時をサポートしてくれる。

一般的にクロノグラフモデルは、航空機パイロット向けやモータースポーツ用途を想定したツールウォッチらしいデザインが多い中で、ポルトギーゼ・クロノグラフは懐中時計を思わせるエレガントなデザインが特徴だ。このようなエレガントさのあるモデルであればスーツスタイルには好適で、やや改まったビジネスシーンにもあなたをサポートしてくれることだろう。

「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ」Ref.IW388101

IWC「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ」Ref.IW388101
自動巻き(Cal.69385)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。SSケース(直径41.0mm、厚さ14.5mm)。10気圧防水。105万2700円(税込み)。

 IWCは、古くはドイツ軍およびイギリス軍に空軍向けモデルを提供してきた歴史を持ち、2007年以降はアメリカ海軍の戦闘機戦術教育特別コース、通称“トップガン”(映画で有名な“あの”トップガンである)と協力関係にある。また、2018年以降はトップガン教官と共同でパイロットウォッチの開発を行っており、過酷な戦闘機のコックピット内でも正確かつ確実に機能する信頼性を実現するIWCの技術力が認められ、IWCはアメリカ海軍と海兵隊の全飛行隊の時計に取り組むことを許可された唯一の会社となっている。

“トップガン”モデルのケースバック。トップガンのロゴがあしらわれる。

「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41」は、このような背景の下でラインナップされているクロノグラフモデルだ。IWCのパイロットウォッチの伝統であるダイヤ型針がアイコンである。ケースサイドからなだらかにつながる太いラグや、グローブ着用時にも操作しやすいリュウズとプッシュボタン、広く取られた文字盤、ゴシック体で太く、大きく描かれたアラビア数字インデックスなどが、ツールウォッチらしい頑強なイメージを生み出す。

 センター時分針とクロノグラフ秒針に加え、3時位置にデイデイト表示、6時位置にスモールセコンド、9時位置に12時間積算計、12時位置に30分積算計を備え、基本的な測時に関する表示は網羅されていると言えるだろう。

 今般取り上げたRef.IW388101は、鮮やかかつシックな印象のブルー文字盤モデルで、スモールセコンド針は視認性を高めるためにレッドに彩られており、挿し色となっている。文字盤のサンレイ仕上げが表情の変化を生み出し、ホワイトの各種表示で視認性を確保しつつ、モダンでエレガントな印象にまとめられている。

 昨今はスーツスタイルにスポーティーなモデルを合わせるスタイルが広まりを見せており、ケース径41.0mm、厚さ14.5mmのサイズ感が許容できれば、IWCの高い外装品質や、本作のシックな印象が合わさり、ビジネスシーンにもマッチすることだろう。


セイコー未来技術遺産に登録された、

1978年(昭和53年)に発売されたセイコー クオーツ シャリオ Cal.5931が、国立科学博物館が認定する2024年度の重要科学技術史資料(通称、未来技術遺産)に登録された。ロレックス 時計 コピー 代金引換優良サイト 未来技術遺産とは、日本の科学技術の発展に寄与した重要な物品や技術の保存と継承を目的として2008年から始まった制度で、具体的には過去から現代にかけて開発された技術や製品、またその技術に関連する資料が将来の科学技術の研究や社会の発展にとって重要とされるものを指す。ロレックス 時計 コピー 代金引換優良サイト 未来技術遺産として認定されるためには、科学技術の進歩に顕著な貢献をした技術や製品であること、歴史的な意味や文化的な価値を持つものであること、そして現代および未来の技術発展にとって有用な知識や経験を提供するものであること、といった要件を満たしている必要がある。

選定に際しては、ロレックス時計コピー 代金引換優良サイト まず有識者による審査が行われ、科学技術史的な意義や保存の必要性を評価。認定されると、国立科学博物館がこれを保管し、公開展示や資料としての利用が行われることがある。未来技術遺産は、単なる“モノ”としてではなく、日本の技術的進化を象徴する遺産であり、未来の社会に役立つ資産としての意義を持つ。こうした資料を通じて、過去の技術革新がどのように現代の生活に影響を与えているかを学び、未来の技術開発に生かすことが期待されている。

 これまでにもセイコーの製品はいくつか登録されており、セイコー クオーツ シャリオ Cal.5931は、以下の製品に続いて同社では7点目の登録となる。これまでの登録製品は以下のとおりだ。

・2018年度:世界初のクォーツ式腕時計「セイコー クオーツ アストロン 35SQ」
・2019年度:世界初の6桁表示デジタルウオッチ「セイコー クオーツLC V.F.A. 06LC」
・2020年度:「スパイラル水晶時計 SPX-961」、「音声報時時計ピラミッドトーク DA571」、「 超超薄型掛時計 HS301」
・2021年度:ぜんまいで駆動し、クォーツで制御する世界初の腕時計「セイコー スプリングドライブ 7R68」


未来技術遺産に選ばれた理由

セイコー クオーツ シャリオ Cal.5931が選定された理由は、ずばりアナログクォーツウォッチの小型・薄型化および電池の長寿命化を支える“適応駆動制御”と呼ばれるシステムを初めて搭載した腕時計であったからだ。

 この適応駆動制御システムとは、針を動かすステップモーターの駆動パルス(信号)を複数種類持ち、モーターの回転ごとに時計の状態を判断して、最小の消費電力となるように切り替えるというもの。分かりやすく言えば、それまでアナログクォーツムーブメントにおける電力消費量の7~8割を占めていた、針を動かすためのステップモーターの電力消費量を従来の約半分に抑えることを可能にした画期的技術だった。その後、この制御システムはアナログクォーツウォッチに欠かすことのできない重要なコア技術のひとつと位置づけられ、現代においても改良を重ねながら用いられている。たとえば現行のGPSソーラーウォッチをはじめとするセイコーのアナログクォーツムーブメントにも、この適応駆動制御システムが組み込まれているほどである。


セイコー クオーツ シャリオとは?

セイコー クオーツ シャリオは、かつて存在したシャリオコレクションに属するバリエーションだ。男性向けの薄型ドレスウォッチとして誕生したコレクションで、当初は手巻きや自動巻きモデルもあり、クォーツモデルはそのひとつだった。セイコー クオーツ シャリオの名が確認できる公式な資料は、1974年の『セイコーウオッチカタログ vol.2(販売店向けの製品カタログ)』から。そして1978年に製作されたとされるトップ写真モデルのカラーバリエーション(Ref.CGX021)は、1980年のカタログでその存在を確認できる。

 だが、実は1971年こそがシャリオコレクションの原点であろう。というのも、1971年の『セイコーセールス 10月号/No.160(セイコーの製品ラインナップや技術情報を消費者や販売代理店に伝えるために発行していた小冊子)』の10月の新製品情報として“セイコー ドレスウオッチ 2220”発売のニュースが報じられている。これは手巻き式の薄型ドレスウォッチだったが、これこそがのちにセイコー シャリオとして分類されるコレクションの一部になったと考えられる。1971年時点ではまだシャリオの名は見られないが、1974年の『セイコーウオッチカタログ vol.2』では、まったく同じモデルが“セイコー ドレスウオッチ シャリオ”として紹介されているのだ。

 その一方、1960年代から1970年代前半にかけて、セイコーでは諏訪精工舎と第二精工舎が競うようにクォーツムーブメントを開発した。最初に販売にこぎつけたのは諏訪精工舎が開発したCal.35系(1969年)。これは世界最初のクォーツ式腕時計として販売されたセイコー クオーツ アストロン(Cal.35SQ)に搭載されたものだった。そして翌1970年には第二精工舎がCal.36系を発売する。しかしどちらも短命に終わり、製造の中心となったのは1971年登場のCal.38系(諏訪精工舎)と1972年登場のCal.39系(第二精工舎)だったが、Cal.39系は発光LEDを搭載するなど特殊であったため、コレクションの中心となったのはCal.38系であった。とはいえ、これらは基本的に精度を追求したもので厚みがあり、当時のトレンドであった薄型ドレスウォッチに向くムーブメントとは決して言えなかった。

 アナログクォーツウォッチの小型・薄型化は時代が求めたものだった。セイコーのデザイン史をまとめた「Seiko Design 140」によれば、1960年代当時の日本ではスーツ姿の会社員が増えたことでスーツに合う薄型時計が売れ筋となり、ゴールドフェザーなどの薄型機械式ドレスウォッチが人気を集めたそうだ(世界的に見ると、1950年代にはすでに薄型時計開発をメーカー各社で進めており、そうしたトレンドが日本でも顕在化し始めていた)。こうした当時の様子を背景に、クォーツウォッチにおいても早くから小型・薄型化が求められた。

 そんななか小型・薄型のクォーツウォッチとして市場に投入されたコレクションこそ、セイコー クオーツ シャリオだった。1974年にセイコー(当時の諏訪精工舎)は最大直径19.4mm、秒針なしの厚さで3.8mmというサイズを実現した小振りな量産クォーツムーブメントとしてCal.41を開発した。そしてセイコーはこのCal.41の派生系であるCal.4130を持ってクォーツのドレスウォッチを商品化し、分厚いクォーツではドレスウォッチは不可能という当時の常識を覆した。Cal.4130は世界最薄のクォーツムーブメント(当時)とされ、女性向けと思われる小振りなモデルに採用されたほか、男性向けのシャリオコレクションにもいち早く投入された。しかし当時の販売店向け製品カタログを見ても、クォーツの薄型ドレスウォッチのラインナップは決して多くはなかった。


第二精工舎が手がけた小型・薄型クォーツムーブメントCal.5931

前述のとおり、小型・薄型のクォーツウォッチ開発で1歩リードしていたのは諏訪精工舎だ。そんな最中に登場したセイコー クオーツ シャリオ Cal.5931(59系)は、待望のムーブメントだったに違いない。開発・製造を担ったのはクォーツウォッチ開発で先を行っていた諏訪精工舎ではなく、当時の第二精工舎だったのだ。

 Cal.59系ムーブメントの登場以降、セイコーのクォーツウォッチコレクションはトレンドも受けて一気に花開くこととなる。その理由は、未来技術遺産の選定理由にあるとおり。小型・薄型化が図られただけでなく電池の長寿命化も叶えることとなり、さまざまなデザイン、サイズ、シーンにふさわしいクォーツウォッチが数多く製造されるようになり、選択肢は大幅に拡充した。

 世界初のクォーツ式腕時計として登録されたセイコー クオーツ アストロン 35SQなどと比べると、その意義はやや分かりにくいかもしれない。だが、クォーツウォッチの普及に大きく貢献することとなったという意味では、Cal.59系ムーブメントは紛れもなく語り継ぐべき重要な技術遺産にふさわしいものと言えるだろう。

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クル・ド・パリ装飾がアイコニックな新作も同時追加

アンディ・ウォーホル クル・ド・パリ ウォッチは、かつてウォーホルが所有したとされる7本超のピアジェウォッチから直接的なインスピレーションを得た時計だ。本作は、彼が最も思い入れがあったとされる「ブラック タイ」と呼ばれたクッションケースのモデルをベースとして、クル・ド・パリ仕上げをベゼルに、深いブルーのメテオライト文字盤を与えたものである。

今回、ピアジェとアンディ・ウォーホル美術財団は新たな公式パートナーシップを結び、これらの時計の正式名称を「アンディ・ウォーホル ウォッチ」とした。1972年に最初に登場し、約10年で一度生産を終了したものの2014年に復活し、再び注目を集めたアンディ・ウォーホル ウォッチ。20世紀を代表するこのアーティスト自身は、ピアジェソサエティのメンバーであり、10本以上所有したピアジェウォッチ中でもBeta 21ムーブメントを搭載したブラック タイウォッチを特別な存在としていたそうだ。

ロレックス時計コピー 代金引換優良サイト!Ref.14502。1972〜1977年に生産されていた、当時の通称「ブラック タイ」。レザーストラップとブレスレットモデルを合わせても26本しか生産が確認されていない。ウォーホルは1973年に購入したとされる。

1972年当時のピアジェのウォッチカタログ。薄型のクォーツが充実していた。

Beta 21。月差5秒の精度を誇っていた。

「ブラック タイ」と、ウォーホル所有の時計でも有名な、タイガーアイをダイヤルに用いた「カフウォッチ」。

本作の最大の特徴はベゼルに施されたクル・ド・パリ装飾。ホワイトゴールド製のケースに、開発期間を含めて10ヵ月を費やしまるでジュエリーのようなギヨシェパターンが施された。小さなピラミッド型の四角形が並ぶエレガントなパターンは、ピアジェのクラフツマンシップを象徴する装飾技法であり、1970年代にはラウンドタイプをはじめ多くの形状の時計に用いられた装飾だ。しかしながら今回、もともと特徴的なゴドロン装飾を備えていたウォーホル ウォッチにクル・ド・パリを施すことで、平面ではなく曲面のクッション型ケースに微妙な層の重なりと幻想的な光の効果を与えた。さらに、ブルーのメテオライト文字盤が持つ鮮やかな色彩は、ピアジェのアイコニックなオーナメンタルストーンによって叶えられている。クラシックなドーフィン針の採用も相まって、全体的にヴィンテージの風合いが漂うデザインだ。内部には自動巻きのCal.501P1が搭載されており、約45時間のパワーリザーブを備える。

新たにコレクションに加わった、アンディ・ウォーホル クル・ド・パリ ウォッチ。

本機は12月中旬より販売予定で、現在の予定価格は994万4000円(税込)とのこと。事実上誰もが手にするチャンスのある時計だが、過去のブラック タイと同様に実際はかなり限られた人しか手にできないのが実情だろう。なお、このアンディ・ウォーホル クル・ド・パリ ウォッチの発売後、文字盤やケース素材、装飾などを選択できるメイド・トゥ・オーダーのサービスも開始されるということだ。

ファースト・インプレッション
ピアジェは、この瞬間をもってアンディ・ウォーホル ウォッチを名乗るようになった時計が他にも存在している。それは、同様の名を持つハイジュエリーも含まれる「メタフォリア」、マラカイトとブラックの文字盤を備えたPGケースのモデル、またW&W2023のブース内ソサイエティバーに展示されていた、アンディ・ウォーホル自身による10本のユニークなプライベートコレクションたちだ。これらはすでに存在していたウォーホルにまつわる時計だが、そこに新たな解釈を加えた今作が追加されたわけだ。

アンディ・ウォーホル ウォッチと命名された時計たち

ウォーホルとイヴ・ピアジェ。

これが意味するところは、ウォーホルが真に所有していた時計がもととなり、現代においても彼が手にしていたであろう時計が創作されたということだ。ウォーホル自身は1973年にピアジェのブラックタイを入手し、それ以前に所有していた6本のピアジェコレクションに加えたという(内4本は現在のピアジェ プライベート コレクションに保存されているそうだ)。その後、1979年にイヴ・ピアジェと出会ったウォーホルはニューヨークやパームビーチで催される饗宴に足を運び、またスタジオ54やシェ・レジーヌで過ごす姿が目撃されるようになる。ピアジェのブラックタイがこうしたシーンで彼の手元を彩ったことは想像にかたくなく、元来内向的で自分の外見にコンプレックスがあったとされるウォーホルが、稀代のアーティストたる自らを構成するための1ピースとして身につけていたのではないか。

1973年ごろに販売された、オニキスダイヤルを備えたクォーツウォッチ。ピアジェ製Cal.7P搭載。ウォーホルのプライベートコレクション。

1974年、ユニークなゴールドインゴットウォッチ。ウォーホルのプライベートコレクション。

翻って現代、他人のバイアスがかかりやすいこの環境のなかで、自分の個性に合ったモノ選びは一層難しい。この時計はその背景から、稀代のポップアーティストでなくとも、自分の拠り所として腕時計を身につけることを許してくれるような1本だ。人にひけらかすわけではなくつけ手のことを語るようなこのアンディ・ウォーホル ウォッチは、オーダーする人だけが込められる意味をより大切にできる時計である。

基本情報
ブランド: ピアジェ(Piaget)
モデル名: アンディ・ウォーホル クル・ド・パリ ウォッチ(Andy Warhol Clou de Paris watch)

直径: 45mm
厚さ:7.6mm
型番:G0A49238

ケース素材: ホワイドゴールド
文字盤: ブルーのメテオライト
インデックス: ホワイトゴールドのアプライドバー
夜光: なし
防水性能: なし

ストラップ/ブレスレット: アリゲーターストラップ

ムーブメント情報
キャリバー: 501P1
機能: 時・分表示
パワーリザーブ: 約40時間
巻き上げ方式: 自動巻き 振動数: 2万8800振動/時
石数: 23

価格 & 発売時期
価格: 994万4000円(税込予価)
発売時期: 12月中旬
限定:なし

ヴァシュロン・コンスタンタン「トラディショナル・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー」

 2025年の新作としてヴァシュロン・コンスタンタンが、新しい自社製キャリバーを搭載した「トラディショナル・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー」を、Watches and Wonders Geneva 2025にて発表しました。127本限生生産で発表された「トラディショナル・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー」は、新作キャリバーの複雑さと、特徴的な手作業によるギヨシェ彫りが施された文字盤が湛える洗練されたエレガンスを組み合わせることで、270年にわたる時計製造の創造性を讃えています。

愛好家へむけたタイムピース

 段差を付けたケース、ドーフィン型針、レイルウェイミニッツトラックなど、クラシックな魅力をもつ「トラディショナル」コレクションは、18世紀から受け継がれるジュネーブの高級時計製造の伝統を体現しています。そのデザインコードと卓越した技術力において、高級時計製造に精通した愛好家から高く評価されてきました。

 ヴァシュロン・コンスタンタン スーパーコピー  は、270周年を記念して、127本限定生産の新作「トラディショナル・トゥールビヨン・パーペチ ュアルカレンダー」を発表し、メゾンの卓越した技術とノウハウを讃えます。タイムレスなデザインと洗練されたシルエットが自慢の42mmケースは、プラチナ950製です。この貴金属は、永続的に輝くことでも知られており、フォールディングバックルにも使用されています。

 2005年にメゾンの250周年を記念して発表された「サン・ジェルヴェ」は、トゥールビヨン調速装置とパーペチュアルカレンダーを収めた手巻きムーブメントを搭載し、4つの香箱によって250時間ものパワーリザーブを実現しました。メゾンは今回、この2つの複雑機構を新しい自動巻きキャリバーに組み込みました。

新しい自社製キャリバー

「トラディショナル」コレクションの最新モデルに不朽のエレガンスをもたらすのが、自社製キャリバー2162 QP/270によって実現した、厚さわずか6.55mmの薄型ケースです。メゾンの時計師たちは、厚さを最小限に抑えながら、この2つのコンプリケーションを機械式自動巻き機構の内部に組み込むため、2018年に発表した「トラディショナル・トゥールビヨン」の自動巻きキャリバー2160をベースに開発を進めました。研究開発チームは自社製キャリバーの最適化という目標のもと、薄さへのメゾンのこだわりを妥協することなく、さらなる複雑機構を組み込めるようキャリバーの再設計を見直し続けました。 口コミ第1位のスーパーコピー 代引き専門店Hicopy.jp 。

 薄型ケースの中に、設計・製造において困難を伴うトゥールビヨンとパーペチュアルカレンダーという2つの複雑機構を搭載することで、新しい自社製キャリバー2162 QP/270は、究極のエレガンスを体現しています。トゥールビヨン調速装置はテンプの等時性に与える重力の影響を補正します。パーペチュアルカレンダーは閏年を考慮した曜日、日付、月、年を表示し、2100年まで一切の調整を必要としません。

 キャリバー2162 QPは、歴史ある懐中時計によく見られる毎時18,000回の振動数(2.5Hz)という非常に穏やかな速度で駆動します。振動数をゆったりとした速度にすることで、パーペチ ュアルカレンダーの伝統的な構造に囲まれたトゥールビヨンの機械的な動きを存分に堪能することができます。この新しい機構は、パーペチュアルカレンダー機構のための特許を取得した安全な駆動システムを搭載しています。柔軟な駆動爪を歯車に設けることで、ムーブメントを傷つけることなく、時計回りにも反時計回りにもカレンダーを調整できるようになっています。

 ケースバックから見ることのできるペリフェラルローターは、このキャリバーの薄さを維持するための技術的な選択であり、72時間のパワーリザーブを保証します。ペリフェラルローターには270周年記念の刻印がさりげなくあしらわれ、ブリッジには特別な「コート・ユニーク」仕上げを施したこのキャリバーを心ゆくまで鑑賞することができます。この繊細な仕上げが、ヴァシュロン・コンスタンタンの象徴である控えめなエレガンスを見事に物語っています。一見シンプルに見えるこの仕上げは、機械を慎重に制御しながらの加工に手作業を丹念に組み合わせ、極めて高い精度と熟練の技が求められます。その結果、じっくりと見返すことでその良さが分かる上質さを堪能できる、目の肥えた愛好家をうならせる仕上げとなっています。

 ヴァシュロン・コンスタンタンがこの伝統技法を生み出したのは1世紀以上も前のことですが、改めて使われるようになったのは、2021年に「ヒストリーク・アメリカン 1921」を復刻させたときでした。複数のブリッジ上で途切れない流れるようなラインの印象を与えるため、周年モデルのキャリバー毎に職人たちは動作の正確な微調整を必要とし、この技巧を完成するために500時間以上費やしました。歴史的な技法復活における、この正確性への揺るぎない姿勢は、職人のノウハウの維持と継承に対するメゾンの確固たる意志の証でもあります。

270周年を祝う他に類を見ないタイムピース

「トラディショナル・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー」には、「トラディショナル」コレクションを形作ってきた美的コードが反映されています。クラシックな美学をさらに引き立てているのが、ゴールドの文字盤に施された手作業による洗練されたギヨシェ彫りです。このモチーフはヴァシュロン・コンスタンタンの創業270周年を記念した限定モデルすべてに施されています。このモチーフは、1955年にメゾンの200周年を記念して発表されたリファレンス6068の文字盤を飾った特徴的なデザインを初めとする、メゾンの豊かな遺産と伝統から着想を得て、メゾンのギヨシェ職人が創造的なプロセスに多くの時間を費やしたものです。1880年以来ヴァシュロン・コンスタンタンを象徴し続けるマルタ十字は、手作業によって精緻にギヨシェ彫りが施され、メゾンの精度と卓越性を絶えず探求する姿勢を体現しています。モダンな洗練でタイムピースの魅力を高めながら、このモチーフが手首の動きに合わせて、視線を惹きつける光の効果を生み出します。

Traditionnelle Tourbillon Perpetual Calendar
トラディショナル・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー

Ref:6300/000P-H056
ケース径:42.0mm
ケース厚:11.1mm
ケース素材:プラチナ950
防水性:3気圧(約30m)
ストラップ:ダークブルーのミシシッピアリゲーターレザー、プラチナ950製フォールディングバックル
ムーブメント:自動巻き、Cal.2162 QP/270、約72時間パワーリザーブ、毎時18,000振動(2.5Hz)、30石
仕様:時・分表示、6時位置のトゥールビヨン上にスモールセコンド、パーペチュアルカレンダー(曜日、日付、月、閏年表示)、18Kゴールド製シルバートーン文字盤に手作業によるギヨシェ彫りとマルタ十字から着想を得た270周年記念モチーフ、サファイアクリスタルのシースルーケースバック
限定:世界限定127本
価格:要お問い合わせ

2025新作 自然のままのエレガンス。H.モーザー「パイオニア・トゥールビヨン バーガンディ」

トップブランド 時計 コピーの2025年最新アイテムや人気商品を自社工場製造販売中ます、

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時計製造のサバンナの中心で、H.モーザーが希少性の真髄を捉えたパイオニア・トゥールビヨン バーガンディを2025年の新作として発表しました。エレガンスと頑丈さを兼ね備えたこのモデルは、12気圧防水の5Nレッドゴールド ケースを採用し、陸上でも水辺でも同様に活躍します。完璧に均整の取れた40mm径のケースの内部には、ダブルヘアスプリングを備えたフライング トゥールビヨンを組み込んだ自動巻きキャリバーHMC 805が搭載されています。パイオニア コレクションに新たに加わったバーガンディ ダイアルのパイオニア・トゥールビヨン バーガンディは華やかな雰囲気が特徴で、厳しい自然環境に耐え、称賛の視線を浴びる準備ができています。

限界を押し広げ、日々のあらゆる課題にスタイリッシュに対応するパイオニア・トゥールビヨン バーガンディは、エレガントであると同時に高い耐久性を備えています。5Nレッドゴールド ケースと12気圧の防水性を備えたこのモデルは、これまでの常識を覆す存在です。透明なラッカー仕上げのロゴがあしらわれたバーガンディ フュメ ダイアルは、光を取り込み、レッドゴールドの暖かみを引き立てます。カーキ色のストラップは、時代を超越したこのエレガントなモデルに冒険心のアクセントを添えています。

 一見シンプルなこの時計の内部には、エンジニアリングの傑作である卓越性と精度を象徴するダブルヘアスプリングを備えたフライング トゥールビヨンが収められています。H.モーザーの系列会社であるプレシジョン・エンジニアリング社によって製造されたこの対になったヘアスプリングにより、拡張時の各ゼンマイの重心の動きが補正され、精度と等時性が大幅に向上し、継続的な完成度が実現されます。さらに、シングルヘアスプリング搭載よりも、このペアになっているヘアスプリングにより、摩耗が軽減され、等時性がいっそう向上します。最後に、このユニークなデザインのトゥールビヨンは交換可能なモジュールであるため、修理しやすいシンプルなプラグ アンド プレイ システムにより、ムーブメントからは独立して組立や調節を行うことができます。その結果、都会のジャングルでも大自然の中でも同様に活躍する時計が誕生しました。

自社製自動巻きキャリバーHMC 805は、HMC 804の後継キャリバーにあたり、ブリッジに部分的にスケルトン加工を施すことでさらに開口部が広がって内部の機構がよく見えるようになり、現代的なアンスラサイトグレーの仕上げと相まって巧みな進化を遂げています。開口部からは、輪列とラチェット式両方向自動巻きシステムの歯車を眺めることができ、ローターにはそれを妨げないように面取りが施されています。パワーリザーブは同じく3日間です。

 パイオニア・トゥールビヨン バーガンディは、未知なる世界の探求への招待であり、大胆さと洗練への賛美です。真に本質的に希少なこのモデルは、自由な精神で伝統と革新を融合させる H.モーザーのDNAを体現しています。

 まさに、疑う余地のないH.モーザースタイルの高級時計です。

Pioneer Tourbillon Burgundy
パイオニア・トゥールビヨン バーガンディ

Ref:3805-0400
ケース径:40mm
ケース厚:12mm(サファイアガラスを含む)
ケース素材:5Nレッドゴールド
防水性:12気圧
ストラップ:ラバー(別売りでアリゲーターまたはファブリック)、H.モーザーのロゴが刻印された5Nレッドゴールド クラスプ
ムーブメント:自動巻き、Cal.HMC 805(自社製)、約3日間パワーリザーブ、毎時21,600振動
仕様:時・分表示、6時位置のミニッツ フライング トゥールビヨン、サンバースト仕上げを施したバーガンディ フュメ ダイアル、ファセット加工が施されたアプライドインデックス、スーパールミノヴァ®がコーティングされたアワーマーカーとリーフ型の時・分針、シースルーケースバック
価格:10,714,000円(税込)

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